歯周病と肺炎は関係がある!?
歯周病と肺炎は関係がある!?
みなさんこんにちは!
やっと秋らしくなってきたと思ったら、すぐに寒くなってしまいましたね…
さて、何度か歯周病と全身疾患の関係についてお話してきましたが、今回は日本人の死因第5位と言われている 肺炎 との関係についてお話しさせていただきます。
最近 誤嚥性肺炎 という言葉をよく耳にしませんか?
誤嚥とは本来口から食道に入るものが誤って気管に入ってしまうことを言います。
そして食べ物や唾液を誤嚥して口腔内の細菌が気管から肺に運ばれてしまった結果、肺が炎症を起こすのが誤嚥性肺炎です。
誤嚥の多くはのみ込む筋力の低下によって起こるといわれていて、
高齢者になればその確率も高くなります。
実際に亡くなられた方の多くから歯周病原因菌が見つかっているため、
今では「歯周病菌が誤嚥性肺炎の重症化の重大な原因のひとつ」と考えられていて、
寝たきりの末に亡くなられる方の多くはこれが死因だともいわれます。
実は肺炎は2016年のデータでは死因の第3位でしたが、
歯科医師や歯科衛生士による摂食・嚥下リハビリテーションが積極的に行われた結果
徐々に患者数は減りつつあります。
しかし、まだまだ病院や介護施設に歯科が設置されているところが少なく、
訪問歯科診療は急性患者向けが主で、予防や口腔機能の回復といった
維持的な治療が行われにくいのも現実です。
歯科に足を運べる今こそ歯周病治療が大変重要になってきますので、
ぜひみなさん定期的に検診を受けるようにしましょう!