年齢とともに意識したい、お口の健康管理について

近年、歯や口腔の健康と全身の健康状態との関連について、さまざまな研究が行われています。その中には、歯周病と認知機能に関する可能性を示した報告もあり、口腔ケアが健康維持の一つの要素として注目されるようになっています。
歯周病は歯ぐきや歯を支える組織に炎症が起こる疾患で、進行すると日常生活に影響が出ることがあります。その背景には、細菌に対する体の反応や加齢、生活習慣など、いくつかの要因が関係するといわれています。
日々のケアとして歯磨きを丁寧に行うことは、口腔内を清潔に保つための基本的な方法です。
たとえば、
毎日時間をかけて磨く習慣を持つ
歯と歯ぐきの境目を意識してブラシを当てる
必要に応じて歯ブラシの持ち方を変えて磨き残しを減らす
といった工夫が役立つことがあります。
また、噛む動作は唾液が出やすくなるなど、口腔機能の維持に関係する要素の一つとして注目されることがあります。キシリトールを含むガムを選ぶ方もいますが、製品ごとに成分が異なるため、目的に応じて選ぶことが大切です。摂取量には個人差があるため、体質に合った範囲で利用することが推奨されます。
口腔の健康は長期的な視点で取り組むことが重要とされています。気になる点がある場合やケアの方法について相談したい場合は、診療時にスタッフへお知らせください。